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能リ・イマジンドの凱旋公演『12拍子の三番叟』の映像作品を制作

ロンドンで開催され、観客の圧倒的な喝采を受けた能リ・イマジンドの凱旋公演『12拍子の三番叟』の映像作品を制作しました。

投稿日: 2023年11月8日

イギリスで注目されているLGBTQ+ダンスデュオ Thick & Tightと、能楽師が創造する異次元の祝祭空間。2023年10月31日東京・銕仙会能楽研修所で上演された『12拍子の三番叟』の撮影、録音を行い、映像作品化しました。

 

能は世界最古の舞台芸術ですが、その精緻な日本の静を基軸とした抽象の世界が、動を基軸とする西洋の現代舞踏とどう触れ合うのか。

想像もできないままに本番を迎えましたが、予想を超えた音楽と舞踏の素晴らしさに未体験の感動を味わうことができました。さて、これをどうやって映像作品化するか。

今回は、正面3台(廊下の部分の橋掛かりも含めて全体を6Kカメラ、正面の四角い舞台を4Kカメラ、ズームアップ用4Kカメラ)、脇見に四角い舞台の側面用に4Kカメラ1台の合計4台のカメラを使用しました。

マイクは普通のコンサートや芝居の舞台とは違うので、音響のプロである元NHKの下山幸一さんに手伝ってもらい、試行錯誤の現場対応で、結局5本のマイクを使用しました。

本番中は生の舞台で動きを予想しながら、ズームアップ用に被写体をカメラのモニターで追う作業に集中しているのですが、ダンサーの表現が画角の違う3つのカメラのモニター映像と、現実の舞台の4つでそれぞれ違って伝わってきて、まさに4つのパラレルワールドを同時に体験するという経験をしました。能のあの舞台構造の意味がきっとあるのでしょう。

現場では脇見(正面から90度左)の映像は見ていないので、編集ではじめて見ることになるのですが、この映像が非常に効果的でした。舞踏は原則的には正面から見ることを想定しているのでしょうが、二人の舞踏の場合は、側面からの映像でしか表現できない素晴らしい動き、絵があることがわかりました。

映像で生の舞台の感動を伝えることは困難ですが、生の舞台とは違った感動、表現を創造することができます。

アレイズでは、VRのような最新技術のコンテンツ作りの他、品質にこだわった通常の映像作品の制作も承っております。

https://onigirimedia.com/2023/10/18/noh-reimagined_202310/?fbclid=IwAR3apxvSs1ETHrpfe0j6dDZtL_Jy6UxojT3LjAFTDr65qsKAoTm1Jqz8Sp0

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