2021.10.10
撮影、録音、映像演出を担当した『太平洋食堂』(嶽本あゆ美作)が、西日本最大の国際映画祭である門真国際映画祭2021で大阪府知事賞、最優秀主演男優賞を受賞しました。優秀作品賞、優秀主演男優賞、優秀助演男優賞、優秀助演女優賞を含めて、最多受賞となりました。
写真の女性は、左から作者の嶽本あゆ美さん、優秀助演女優賞を受賞した明樹由佳さんです。
『太平洋食堂』は3時間に及ぶ舞台作品で、6K、4Kカメラ5台を使用して撮影し、編集は1ヵ月以上かかりましたが、映像にすることでこのような最多受賞の栄誉をいただき、作者の嶽本あゆ美さんや関係者の方たちの喜びの言葉に接することができて大変うれしく思います。
ハリウッドでは、弊社技術で2D映画を3D映画に変換するStereoDを設立し、ジェームズ・キャメロン監督に高く評価され、アバター3Dに採用されて以降、タイタニック、アベンジャーズ、スターウォーズなど多くのハリウッド3D映画の制作に携わり、最優秀3D映画賞もいただきました。3D変換は、元の2D映像があってのビジネスですが、帰国後、ステレオだけでなく、マルチカメラの時代がやってくると予見し、ワンマンオペレーション可能なシステムを構築してきました。
『太平洋食堂』は、同時配信も行ったため、全部のオペレーションを3人で行いましたが、配信と役者をカメラで追うオペレーションを同時に行うことは、極度の緊張感の中にも、リアルタイムの舞台に参加しているという恍惚感ともいえる喜びがありました。
何十回も見た映像ですが、映画祭のスクリーンで多くの観客の方たちと一緒にみる映像は全く別体験で、撮影しているときの緊張感がよみがえり、シーンごとに苦労したことや、役者さんの生の演技の感動を思い出し、感無量でした。
弊社では、VR撮影や、VRコンテンツなど、3Dコンテンツの制作を行っていますが、一般的な音楽コンサートや舞台、イベントの撮影、録音、配信なども行っています。
これからも技術力によって、いままで不可能であったサービスをお客様に提供していきたいと考えております。
門真国際映画祭2021 各賞
https://kadoma-filmfes.com/2021award
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(文責 泉邦昭)